東レパンパシ 準決勝 シャラポア VS ヒンギス
突然全豪オープンに戻って来たヒンギスが
ベスト8に残って我々を驚かしたのがたった2週間前。

そして今日、
日本で新旧女王夢の対決が実現した。

10代の時のヒンギス。それはそれは凄かった。
女性では誰も倒すことは出来ないだろうと思われていたシュテフィーグラフに引導を渡した女。

しかし、凄かったのは3年以上も前のこと。

シャラポアに、ヒンギスが善戦していい試合はするだろう、と
楽しみにしていた対戦ではあったのだが、
いかに好調なヒンギスとは言え
先日女王にもなったばかりの
現WTAランキング4位のシャラポアが
完膚なきまでに叩き潰されるとだれが予想していただろうか。





ヒンギスの第1セットアップ。

第2セット。
シャラポアのサービスゲームをヒンギスがブレイクして
3-1で迎えた第5ゲーム。

ここでブレイクバックしなければほぼ決定的なダメージを追ってしまうシャラポアが
ヒンギスの打った角度のあるコーナーへのボールを
フォアハンドのランニングショットで
これ以上ないコースに突き刺すように打ち返し、
なんとか40-40に持ち込んだ次のポイント。

シャラポアがヒンギスのバックサイドに素晴らしい角度で起死回生のボールを叩き込んだかに見えた。
その直後、誰も居ないはずのコーナーに
軽いフットワークで滑り込んだヒンギスは
シャラポアの空いたフォアサイドに目の覚めるようなバックのストレートでエースを取った。
そして、信じられないプレーを見せつけた、数年前に女王と呼ばれたそのプレーヤーは
派手なガッツポーズもとらず、
あの時と同じようにただ、平然と、屈託の無い笑顔を見せた。

このポイントが、なんとか追いすがろうとする女王シャラポアの心を折った一撃となった。


スコアは 6-3 6-1。

ストレートで4ゲームしか取れなかったシャラポア。

ありえない。


テニスと言うスポーツは、サッカーと違って
アクシデントのような1点で
弱いチームが強いチームを食ってしまう可能性のあるスポーツではない。
むしろその真逆にある性質のスポーツといえる。

4ポイント取って1ゲーム。
そのゲームを6ゲーム取って1セット。
その1セットを3セットマッチの場合2セットとって勝利を得る、といった
ポイントの幾重もの積み重ねでしか勝利を得られないスポーツだから
まず強いヤツが勝つ、というスポーツである。

さらに、
現役のプロのトップに立つ選手は、
絶対に相手にあげてはいけないポイントで
とてつもない集中力を発揮する。
取らないといけないポイントは絶対に取る、という力がある。
その力のある選手だけがトップに立つ資格をもつのだ。

だから、

シャラポアがヒンギスにストレートで、

ましてや6-3 6-1で敗れたと言う衝撃。

上手く伝わるだろうか。

例えて言えば、今、僕は
日本代表戦で俊輔がFKを蹴る前に、
ジーコが
「俊輔交代。オレ」
といって俊輔と交代し、
美しい曲線を描いたFKがゴールに吸い込まれた、位の驚きと衝撃に直面している。
もしくは、
村田兆治が150キロの速球を従えてプロ野球に復帰したくらいの。
それくらい僕の中ではヒンギスはもう過去の選手になっていた。


もともと早いテンポで強打してくる相手に対しては
天性の読みと、素晴らしいボディバランスで
相手の渾身のエース級のショットを
あたかも最初からそこに居たかのようなポジショニングから
非の打ち所の無い美しいフォームで切返し
あっけらかんと笑う天真爛漫な若き女王だったヒンギス。

そのヒンギスがあの時と同じ笑顔で
あの時以上の破壊力を引っさげてコートに帰って来た。

これは事件です。奥さん。
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by dutra_shirt | 2006-02-04 16:51 | 日々徒然
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