京都―歴史探訪 池田屋の変
「一味はすでに、古高が捕らえられたことを知っているらしい」
という報告があったからだ。当然、あわてているはずである。暴発を中止してそれぞれ京から散るか、それとも短兵急に決行するか。善後策が必要なはずだ。そのために、必ず会合をするだろう。
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場所は池田屋、日は今夜。
と分かったのは、六月五日である。それも夕刻になってから、山崎の諜報が届いた。
ところが、おなじころ、町奉行所に依頼してあった密偵から、
「今夜、木屋町の料亭丹虎(四国屋重兵衛)らしい」
ともいってきた。
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「諸藩、頼むに足らず」
歳三が、近藤に決心をうながした。近藤は無言で、立ちあがった。
すでに午後十時である。
「歳、木屋町(丹虎)へ行け」
歳三は、鉢金をかぶった。鎖のしころが肩まで垂れている。異様な軍装である。
「武運を。―」
だっ、と歳三は暗い路上へ出た。
近藤も、表へ。
ついでながら、歳三の隊はまず木屋町の丹虎を襲ったが、しかし敵がそこにいなかった。
近藤のほうは池田屋へ直進した。
池田屋では、薬屋の山崎が、ひそかに大戸の木錠をはずしてしまっている。
二階ではすでに酒席がひらかれてから二時間になる。酔いが十分にまわっていた。
近藤は、戸を開いて土間にふみこんだ。つづくのは、沖田総司、藤堂平助、永倉新八、近藤周平、それだけである。あとは表口、裏口のかためにまわっている。
「亭主はおるか、御用改めであるぞ」
(司馬遼太郎「燃えよ剣」より)

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小説では丹虎へ向かった土方が、かなり遅れて池田屋に急行した時は、
既に近藤が池田屋で大暴れしていることになっていますが
現地に行ってみると、池田屋と丹虎はかなり近く、
そんなに遅れて到着するほどの距離には思われません。




c0046471_2243667.jpg池田屋跡石碑。な、なんとパチスロ屋。

クリックすると鮮明に。
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by dutra_shirt | 2005-12-22 22:48 | 歴史散歩
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