京都―歴史探訪 古高俊太郎邸跡
道具屋枡屋喜右衛門、じつは長州系志士の中でも大物の
古高俊太郎(江州物部村の郷士で、毘沙門堂門跡の宮侍)の化けおおせた姿であるという。
「しかも」
と岸渕はいった。
「蜂起の為の武器弾薬は、この枡屋の道具蔵にあつめてある。これは本●寺の水戸藩本陣ではたれでも知っている。」
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「すぐ、土方君」
近藤は、出勤を命じた。が、歳三は動かなかった。
「新選組の晴舞台だ。局長、あんたが現場に床机をすえるべきだろう。私は留守をする」
「そうか」
三人の助勤がえらばれた。沖田総司、永倉新八、原田佐之助。その組下の隊士あわせて二十数名が動いた。現場についた時は、とっくに日が暮れている。
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二階八畳の間に駆け上がるや、すでに寝ていた古高俊太郎の枕もとに突ったち、
「古高」
とかん高い声で叫んだ。
「そちはひそかに浮浪の者を招集し、皇城下で謀反を企つるやに聞き及んだ。上意である。縄にかかれ」
「どなたです」
古高も、これまでに何度も白刃の下をくぐりぬけてきた男である。落ち着いている。むしろ近藤のほうが、うわずった。
「京都守護職会津中将様御支配新選組局長近藤勇」
「あなたが。-」
(司馬遼太郎「燃えよ剣」より)
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現在は「しる幸」という料亭になっています。
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by dutra_shirt | 2005-12-22 22:47 | 歴史散歩
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